老人の家出調査というと、生き別れになった家族を探したいといったフィクションめいたことが浮かぶかもしれません。しかし実際には昔お世話になった恩師にもう一度会いたい、ものを貸したままどこかに行ってしまった友人を探したいといった事のほうが多いかと思います。前者は警察の仕事に分類されることが多いのですが、後者は探偵や興信所にお願いする事になるかと思います。では探偵はどうやって老人の家出調査を行うのでしょうか。
人探しは古くからある業務なため、様々なノウハウがあるようです。方法は大きく分けると二つあるとされており、ひとつは探している相手が以前住んでいた地域や縁のある地域に実際に足を運び、聞きこみ調査などをするという方法です。よくドラマなどで見かける光景ですね。
もう一つの方法はデータを利用するという方法です。例えばインターネットで検索してみたり、SNSから足取りを探ってみたりといったことです。それらだけならば素人でも行うことができるかもしれませんが、探偵は長年培ってきた情報のネットワークのようなものがあるためそれを活用することによって更に深くまで情報を得ることが可能なのです。
しかしながらこれらは相手が通常通りの生活をしている場合に限ります。何か後ろめたいことがあり隠れて暮らしているような場合にはかなり難易度が跳ね上がることでしょう。更にその探していた相手が依頼主と会うことを拒否した場合にはそれに従わなければならないこともあるため、費用が無駄になってしまう可能性があるということは念頭に置いておくとよいでしょう。
老人の場合は行動範囲が狭いためわりとスグ見つかる可能性が高いです。痴呆症で山や側溝や川など危険地域に足を踏み入れてないかぎりは。
家出調査をする際には相手のことを考えたうえで行う必要があるのかもしれませんね。